なでしこ2連勝で1次L突破 日本初“10代ゴール”決めた藤野あおば「歴史に名を刻むのも大切」

 「女子W杯・1次リーグC組、日本代表2-0コスタリカ代表」(26日、ダニーディン)

 1次リーグC組第2戦で日本代表はコスタリカを2-0で退け、2連勝で勝ち点6とした。スペインも5-0でザンビアを退けて2連勝とし、日本とスペインがC組2位以内を確定させて1次リーグ突破を決めた。日本は、前半にW杯初先発のFW猶本光(29)=三菱重工浦和=が先制し、FW藤野あおば(19)=日テレ東京V=が加点した。日本の決勝トーナメント進出は4大会連続。1次リーグは32チームが8組に分かれて行われ、各組上位2チームが決勝トーナメントに進む。

 初出場の新鋭、藤野が男女のW杯を通じて日本初の「10代ゴール」を決めた。1-0の前半27分に右サイドで球を拾うと、ゴール付近までドリブルで運び、右足で豪快に決めた。澤穂希や岩渕真奈ら歴代の名手も果たしていない快挙を「歴史に名を刻むのも大切。でもチームが勝つのが一番大切」と喜んだ。

 縦への推進力と強烈なシュートが武器。GK山下は「(試合前の)シュート練習で、きょう入るんだろうなと分かった」と好調ぶりを頼もしそうに見つめる。藤野の代表初選出は昨年10月。日本の3大会ぶりの優勝を目標に掲げる19歳は「世界一を取るためにやってきた」と力強く話した。

 猶本が初めてのA代表の世界大会で強烈な一撃を決め、守備では9度目の出場で初めて2試合連続無失点だった日本。主将のDF熊谷が「出来過ぎじゃないけど、狙い通りに進められている」という2連勝。攻守がかみ合い、C組で最も手ごわいスペインとの一戦へ向かう。

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