「親善試合、Ｃ大阪３－２パリ・サンジェルマン」（２８日、ヤンマースタジアム長居）

　Ｃ大阪が元日本代表ＭＦ香川真司の劇弾で世界的タレント軍団、ＰＳＧ（フランス）を粉砕した。２－２の後半３４分、ペナルティーエリア手前、ゴール正面でボールを受けると、狙いすました一撃が巻きながら、ゴール右、ギリギリに吸い込まれた。

　３万２４３０人の観客は大熱狂。ＦＷネイマールが出場せず、漂う残念ムードを桜軍団の大黒柱が芸術ゴールで吹き飛ばした。

　パリＳＧ相手に真っ向勝負の大逆転だ。前半は相手にボールを握られると１７分、ゴール前のクロスにＦＷエキティケが飛び込む。右足で鮮やかに決められ、先制を許した。

　それでも、ハイプレスで徐々にペースを奪い返すと、前半２２分だ。相手のボール処理ミスを逃さず、ＭＦクルークスが奪う。一気にトップスピードに乗ると、ペナルティーエリア内で左足を振り抜き、ゴール左に同点弾を突き刺した。

　前半はＣ大阪が決定機を作るなど、互角に渡り合い、１－１で折り返した。

　後半、Ｃ大阪はＭＦ香川らメンバー１０人を入れ替えた。ＦＷ北野颯太（１８）のシュートなどで会場を沸かせたが、パリＳＧは一瞬の隙を逃さない。

　後半５分、エキティケの絶妙なヒールパスを受けたＭＦヴィティーニャがゴール前に抜け出し右足で沈めた。

　１－２の後半２２分、新加入のＦＷ渡辺りょうがボールを奪うと、クロス。北野が左足でゴール右にねじ込み、再び追い付いた。

　そして、ＭＦ香川の勝ち越しの一発。終盤、パリＳＧの猛攻をはね返し、３－２で振り切った。