なでしこジャパン 田中美南が店長を務めた神戸のカフェからエール
「女子W杯・準々決勝、日本代表1-2スウェーデン代表」(11日、オークランド)
FW田中美南(29)が所属するINAC神戸の地元・神戸からもエールが送られた。4月に同市内の商業施設「Umie」にある「ADASTRA Bakery」で2日間限定店長を務め、歴代のINACのユニホームをリメークしたバッグを出品した。同店のオーナーと知り合いだったことからこのプランが実現。バッグを制作した際には自ら工場とも連絡を取り、さらに事前にラテアートを練習するなど入念に準備を行い、店を訪れたファンに振る舞ったという。
同店の森未来店長は「ラテアートを覚えるのは普通は時間がかかるのですが、田中選手は割と早かったです。やっぱり勘とセンスがいいんですね」と振り返る。日本代表DFの守屋都弥(26)も一緒に店長を務め、INAC神戸の他の選手たちも手伝った。多くのファンが来店し、気さくな接客対応に「サッカーをしている時とのギャップがすごかったです」と森さんもピッチで見せる厳しい表情との違いにはびっくり。田中自身も「すごくいい時間を過ごせた」と充実したふれ合いに満足したという。
「サッカー以外のところでも自分を知ってほしい。女子サッカーのためでもあるし、自分のセカンドキャリアのためでもある」と田中美は新たなファンの獲得にも意欲を見せる。実際に訪れたファンやSNSには温かい言葉が届き、「応援されている」とより実感できた。惜しくもベスト8で敗退となってしまったが、今大会で見せた熱いプレーは必ず多くのサポーターの胸に響いたはずだ。
◆ADASTRA Bakery 神戸市中央区1-6-1 神戸ハーバーランドUmie MOSAIC1階107区画 営業時間11・00~22・00。