サッカーの女子Ｗ杯で８強に終わった日本代表の「なでしこジャパン」が１２日、開催地のニュージーランドから成田空港と羽田空港に分かれて帰国した。羽田空港では主将のＤＦ熊谷紗希（３２）＝ローマ＝が取材に応じ、２４年パリ五輪での雪辱を誓った。

　約３５０人が集まった羽田空港に堂々と帰国した。ファン、サポーターから惜しみない拍手と声援を送られた。キャプテンの熊谷は「正直ビックリしている。結果としては悔しかったけど、たくさんの方に見てもらえた実感もある。温かく受け入れてもらってホッとしています」と語った。

　なでしこジャパンは１次リーグで強豪のスペインを４－０で倒すなど計１１得点の無失点で突破。決勝トーナメント１回戦もノルウェーに３－１で勝利し、２大会ぶりのベスト８に進出したが東京五輪でも敗れたスウェーデンにリベンジできなかった。

　それでも、来年にはパリ五輪も控え、１０～１１月にはウズベキスタンで開催されるアジア２次予選を戦う。「最高のチームだったからこそもっとやれた。悔しさは次の舞台にぶつけるしかない。未来に向かって頑張りたい」と熊谷。パリで雪辱を果たす。