浦和レッズ サポーター暴動の詳細報告 相手サポーターの胸ぐら掴む暴力行為12件など確認「日本サッカー史に泥を塗る愚行」
J1浦和は16日、0-3で敗れた2日の天皇杯4回戦・名古屋戦(CSアセット港サッカー場)において、一部サポーターがピッチ内へ乱入し、名古屋サポーター側のスタンドへと向かい小競り合いとなった問題で、映像確認の結果判明した違反行為を報告した。
当日、一部サポーターは試合後、スタンドに居残り、クラブのフロントと話し合いを行っていたが、そこに名古屋サポーターからヤジが飛び、浦和サポーターが怒りのあまり乗り込んでいった形となった。ピッチレベルへと降り、関係者の制止も振りきって緩衝地帯は破壊された。警察も出動する形となった。
映像確認の結果、確認されたという違反行為は以下。
暴力行為(警備員を押し倒したり、相手サポーターの胸倉を掴むなどの行為)12件
威嚇行為(相手ゴール裏付近で罵声を浴びせたり、挑発するなどの行為)6件
危険行為(ペットボトルの投げ込みや、相手ゴール裏に侵入するなどの行為)8件
破壊行為(緩衝柵を破壊するなどの行為)12件
その他違反行為(相手サポーターの横断幕を破損させようとする行為)2件
行為者数は25名程度で、継続する調査で増減する可能性もあるとした。
クラブは「本事案は、これまで先人が紡いできた日本サッカーの歴史に泥を塗る愚行であり、これまで多くのサッカー関係者やファン・サポーターのみなさまの努力によって形成されてきた、スタジアム観戦への好意的なイメージを傷つけてしまったことはサッカー界、スポーツ界に身を置く者として痛恨の極みでございます」と記述。続けて、「行為者への処分に加え、JFA様から弊クラブへの処分がおって通達されるものと理解しておりますが、そちらにつきましても厳粛に受け止め、再発防止への取り組みは勿論のこと、社内処分も含め誠実に対応していくほか、本事案の全容解明に向け、引き続きJFA様と積極的に連携してまいります。改めまして、今般の違反行為によりご迷惑をおかけした全てのみなさまに、心より深くお詫び申し上げます」と謝罪している。