INAC神戸・フェロン新監督 バルサのサッカー目指す 盟友シャビと五輪銀メダル「ボール保持を求める」新体制発表
女子サッカーWEリーグのINAC神戸は24日、大阪市内で2023-24シーズンに向けた新体制の発表会見を行った。新監督にはスペイン人のジョルディ・フェロン氏(45)が就任。サイン色紙に目標を「チーム」を意味する「EQUIP(エキポ)」とスペイン語で記した。
「女子サッカーに11年監督として携わった。結果を求めて、いいチーム作りを心がけた。選んだ言葉はチーム。家族という意味でもいい。スタッフ、選手、アカデミーも家族。大切な家族を大切にして一つのチームにする。勝っていくチームにする。強いチームを作っていきたい。日本の競争は高い。その競争に勝っていく」と、初心表明した。
欧州出身で初めてWEリーグチームを率いる新監督はスペイン1部の名門バルセロナの下部組織で育ち、サラゴサ、CFバダロナなどでプレー。2000年のシドニー五輪ではシャビ・エルナンデス(現バルセロナ監督)らとともに銀メダルを獲得した。引退後は女子クラブの監督を歴任し、昨年まで同国で女子1部のエイバルを率いた。
「私自身はバルサでプレーした経験があり、スタイルはボールを保持することを求めたい。選手の特性を生かしたプレーをしていきたい」と、華麗なパス回しが特長な“バルサ化”を目指すことを宣言した。
WEリーグ初代女王のINAC神戸は昨季は2位。連覇を逃したことで朴康造監督が辞任した。覇権奪還を目指す新シーズンは8月26日からWEリーグカップ、11月11日からWEリーグが開幕する。
新加入のGK船田麻友(前埼玉)、DF松原優菜、MF増矢理花(ともに前広島)、MF北川ひかる(前新潟)、MF林愛花(前Oakland Soul Sports Club)も会見に参加。北川は「新潟を離れ神戸に来る決断は覚悟のいることだった。リーグ優勝に貢献したい。目標は7アシスト。試合に出てゴールに絡む」と意気込んだ。