日本サッカー協会（ＪＦＡ）は２８日、都内でメディア向けのレフェリーブリーフィングを開き、１９日の神戸－柏戦で神戸ＭＦ斉藤が左膝に全治約１年のケガ負ったプレーに関して、ＪＦＡの扇谷審判委員長が「われわれの見解はレッドカード。正しいジャッジができなかったことを申し訳なく思っています」と謝罪した。

　問題の場面は前半２２分。ゴール前のこぼれ球に詰めた斉藤が、柏のＤＦジエゴとＭＦ戸嶋のタックルに挟まれる形で左足を負傷。ただ、今村主審の判定はノーファウルでＶＡＲの介入もなかった。

　審判委員会は柏２選手は故意ではなかったとした上で、ＶＡＲが得られた当該プレー映像は不鮮明ながら、複数映像でジエゴが足の裏を高く上げ斉藤の左足に接触したと見えること、主審がピッチ上の詳細情報を共有する必要性あったことなどを考慮し「複合的なところでジャッジをしないといけない」とジエゴがレッドカード相当だったと結論付けた。

　神戸側には扇谷審判委員長から検証結果を報告済み。今村主審には一定期間の研修が課される見込みだ。