京都・曹監督が湘南時代の教え子、神戸・斉藤の回復願い涙「本当に純粋な子、治して…、治ってほしい」

 「明治安田生命J1、神戸2-1京都」(3日、ノエビアスタジアム神戸)

 京都の曹貴裁監督が試合後の監督会見の最後に湘南時代の教え子で左膝に全治約1年の重傷を負った神戸のMF斉藤未月の回復を願い涙を流した。

 「ちょっといいですか」と自ら切り出すと、「小学校から知っていて斉藤未月は小さい時からあのままで。湘南時代に一緒に仕事して、前半で交代すると泣きじゃくった。なんで俺を代えるんですかと言っていた本当に純粋な子が神戸という素晴らしいチームで活躍していることをうれしく思っていた」と、振り返った。

 この日は会場が斉藤のために一体。選手は「未月とトモニ!」Tシャツを着て入場し、サポーターはクリムゾンレッドのボードを掲げ、斉藤のために声を張り上げた。

 曹監督は「サッカー選手としてケガの種類としてはいたたまれないケガをして、きょう神戸の選手がTシャツを着て励ましてくれたのは一指導者として感銘を受けた。彼がピッチに立てるよう120パーセント力を貸したい。本当に治してあげてほしい。神戸のホームで神戸の選手があれだけの気持ちを見せてくれた。Jリーグの歴史でもあまりないこと。それだけのものだった。治して…、治ってほしい」と感極まり言葉を詰まらせた。

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