フアン・マタ “ハルキスト”だった!村上春樹氏ゆかりの地J1神戸入団に興奮

 J1神戸が3日、元スペイン代表MFフアン・マタ(35)を完全移籍で獲得したことを発表し、ノエビアスタジアム神戸で入団会見を行った。背番号は64。日本に憧れた理由の一つが大好きな小説家、村上春樹氏の存在があった。MFアンドレス・イニエスタとともに2010年W杯を制覇した世界的名手は「ノルウェイの森」を愛読するスペインの“ハルキスト”。神戸のリーグ初優勝を請け負い、いつか村上氏本人に会う夢を語った。

 読書家のマタは夢にまで見た神戸に興奮していた。愛してやまない日本を代表する小説家・村上春樹氏とゆかりのある兵庫県。「彼が神戸の近辺で生活したのも聞いた。初めて読んだ村上氏の小説は「(海外の題名で)『東京ブルース』、(日本では)『ノルウェイの森』」と声を弾ませた。

 同書を読み、本にはまり、日本の生活、文化も研究。「日本に興味を持つきっかけになった。日本にいながら彼の本を読む機会ができたのはうれしい。今後、彼と直接会うことができたらうれしい」と、目を輝かせた。

 憧れの日本。戦友の元スペイン代表イニエスタ、ビジャが活躍した神戸からのオファーを迷いなく快諾した。「ファン、街も非常に素晴らしいと聞いた。この国で文化に触れながらタイトル争いに加わるのは、わくわくして期待感は大きい。可能な限り貢献したい」と初優勝を請け負った。

 9シーズンにわたったイングランド・プレミアリーグの名門、マンチェスター・ユナイテッド時代はMF香川真司(C大阪)とも同僚。盟友とはすでに連絡も取った。23日には香川率いるC大阪とホームで対戦する。「彼は素晴らしい人。ユニホームを交換したい。試合は僕らが勝利を飾る」と闘志満々。世界的名手の“ハルキスト”が神戸の歴史に新たなページを書き込む。

 ◆フアン・マタ 1988年4月28日、スペイン・ブルゴス出身。レアル・マドリードの下部組織で育ち、2007年、バレンシアでスペイン1部デビュー。11年にイングランド・プレミアリーグのチェルシーに移籍し、欧州チャンピオンズリーグ優勝を果たした。14年に同リーグの名門マンチェスター・ユナイテッドに加入し、9シーズンで公式戦51ゴールと活躍。22年からトルコ1部ガラタサライでプレーした。スペイン代表では10年W杯南アフリカ大会でイニエスタらとともに初優勝を果たした。170センチ、63キロ。利き足は左。

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