U22日本代表 アジア杯出場切符を獲得 薄氷ドローでヒヤヒヤ突破 大岩監督「レベルアップを」
「パリ五輪1次予選兼U23アジア・カップ予選、バーレーン0-0日本」(12日、バーレーン)
8大会連続の五輪出場を狙うU-22日本代表はバーレーンと0-0で引き分け、2勝1分けの勝ち点7でD組1位となり、五輪最終予選を兼ねて来年4~5月にカタールで開催されるアジア杯出場を決めた。日本は押し込む時間が長かったが、三戸舜介(新潟)や鈴木唯人(ブレンビー)らが好機を生かせずに無得点だった。16チームが参加するアジア杯は3位までが五輪出場権を獲得し、4位はアフリカ勢とのプレーオフに回る。
圧倒的にボールを支配しながら1点が遠かった。日本は失点すれば敗退もありえた苦境で、最後は薄氷を踏むように引き分けた。後半途中出場でゴールを奪おうと奮闘した山本は「負けに等しい引き分け。仕留める、相手を止める力を各自が付けないと」と最終予選への課題を口にした。
5バックで守りを固めたバーレーンに対し好機は多かった。だが、前半は松木の飛び出しや三戸のシュートがGKに阻まれ、後半の鈴木唯の一撃は右ポストに当たった。決定機を逃し続けた展開も、終盤に自陣で反則を繰り返してピンチを招いた試合運びも反省点だ。
酷暑での3連戦に全力を振り絞り、五輪への第一関門はくぐり抜けた。大岩監督は「苦しい戦いを乗り切った自信と(予選の)難しさの両方を踏まえてレベルアップしよう」と選手たちに伝えた。来年のU-23アジア・カップには一回り大きくなって臨めるか。パリへの厳しい道は続く。