神戸・マタ逆襲宣言 不完全燃焼Jデビューもアレへ光 「次の試合、より良い形で」痛恨零敗もまだ首位

 前半、2点目を奪われてうなだれる神戸イレブン
 広島に敗れ、うなだれるマタ(64)ら神戸イレブン(左端はベーチェイ)
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 「明治安田生命J1、広島2-0神戸」(16日、エディオンスタジアム広島)

 首位の神戸は広島に0-2で敗れ、5試合ぶりの黒星で勝ち点を52から伸ばせなかった。広島は同44。鹿島は鈴木の得点でC大阪に1-0で勝ち、勝ち点46で3位に浮上した。C大阪は同45。名古屋は0-1で福岡に屈して、同46のままで得失点差で5位に後退した。最下位の湘南は1-0で札幌を破り、5試合ぶりに白星を挙げた。

 痛恨完封負けのアウェーで元スペイン代表MFマタの日本デビューが希望の光だった。0-2の後半35分、満を持しトップ下で起用。布陣は「4-2-3-1」の“マタシステム”に変更された。

 イングランド・プレミアリーグのチェルシー、マンチェスターUで活躍した世界的名手は、攻撃の起点となり精度の高いパスを随所で披露。ただ、来日2週間で連係面、コンディション不足は否めない。ボールを奪われる場面もあり、シュートはゼロ。わずか20分の出場で決定機を作れず、不完全燃焼となった。

 「自分が望んでいたデビューではなかったけど、プレーできたことがうれしい。次の試合、より良い形で結果が伴えばいい」と、次戦での逆襲へ闘志満々。連係面に関しても「練習で改善していく」と前だけを見据えた。

 後半26分、同じく今夏加入のハンガリー代表MFベーチェイも初陣。いきなりゴール前で体を張ってシュートを防ぐなど闘志あふれる姿を見せた。

 リーグ戦5試合ぶりの黒星。公式戦は直近10試合中、9試合で先制されるなど悪癖は治らない。それでも2位に勝ち点1差を付け、まだ首位だ。23日にC大阪戦、そして29日に横浜Mとの大一番が待つ。同じ兵庫県を本拠地にするプロ野球・阪神に続く「アレ」に向け、勝負の9月戦線、新助っ人がカギを握る。

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