J1神戸・吉田監督 滝川二高先輩C大阪・小菊監督にリベンジ宣言「次はホーム、負けない」恩師も来場予定
J1で首位に立つ神戸は同4位のC大阪戦(ノエスタ)に向け、神戸市内で練習を公開し、吉田孝行監督が「絶対に負けたくない」と、兵庫・滝川二高の先輩、敵将・小菊昭雄監督へのリベンジを誓った。
前回6月10日、アウェーでの対戦は1-2で惜敗。「次はホームなので、サポーターの力を借りてバッチリです」と気合十分。同校で2人の恩師である黒田和生氏も観戦に駆け付ける予定で、「そういう連絡も小菊さんとはしている」と、教え子同士の特別な一戦になる。
前節はアウェーの広島戦で0-2と完敗。今季初の連敗だけは何としても阻止しなければいけない。「やっぱり前に前に、同じ選択肢があるなら前を選ぶべきだし。もっとアクションを起こしていくべき。そこの一瞬。1人緩むと今のサッカーは局面が変わってしまうので。どういう戦術だろうと一人一人がやらないとダメ。単純に戦う気持ちの集合体だし、今週はそういうふうに持っていこうと選手とも話した」。アグレッシブさをもう一度取り戻して、残り7試合、初タイトルへラストスパートする。
要注意はC大阪の右サイドバック、日本代表DF毎熊晟矢だ。12日のトルコ戦で代表デビューし、1アシストもマークした。吉田監督にとっては、J2長崎時代の教え子で、サイドバック適性を見抜き、ポジション転向させたことで才能が開花した。
「ずっと彼に代表に行きたいなら絶対にサイドバックやれよと言った。すごい能力。やったことないのに一試合で吸収していく。僕が見た中では一番いい選手。本人は嫌がっていたけど、10試合くらいしたら『まじでありがとうございます』って。まず試合に出たいでしょ、で、代表に行きたいなら、トップ下を見てみろと。いっぱいいるやろと。絶対サイドバックをやった方がいいと。守備もできるし高さもあるし、身体能力もあるし、空間を見つけて勝手にいろんなところを動けるし、なおかつ戦術理解は高いし。穴がない。弱点がない。なんで神戸が取らないのかと思った」と悔やんだ。
能力ある選手に入団してもらうためにも、「タイトルを取らなあかんのやね」と、話していた。