甲府 J2勢初のACL白星 MF長谷川劇的V弾 篠田監督「J2でもやれるんだ」
「ACL・1次リーグ、甲府1-0ブリラム」(4日、国立競技場)
第2戦が行われ、H組で大会初出場のJ2甲府はブリラム(タイ)に1-0で競り勝ち、初勝利を挙げた。前回大会覇者でJ組の浦和はハノイ(ベトナム)に6-0で大勝。初戦に引き分けていた甲府と浦和は、ともに勝ち点を4に伸ばした。1次リーグは東、西地区ともに、4チームずつ5組に分かれてホームアンドアウェー方式で争い、各組1位と2位の成績上位3チームが決勝トーナメントに進む。
終了間際に劇的ゴールが生まれた。後半45分。右クロスにMF長谷川がヘディングで合わせて決勝点。「鳥肌が立った。結果が全て。勝って良かった」と、クラブ史上初となるACLでの歴史的1勝を喜んだ。
決定機を逃し続け、2試合連続のスコアレスドローかと思われたが勝ち点3を諦めなかった。篠田監督は「われわれはJ2(のチーム)でもやれるんだ」と、攻めの姿勢を最後まで崩さなかった。
ACL初挑戦で、甲府の本拠地『JITリサイクルインクスタジアム』はアジアサッカー連盟の定める基準を満たさず、国立競技場がホームとなった。心配された観客は、1万1802人が駆けつけ「感謝しています」と長谷川。J2勢初のACL白星で“聖地”にふさわしい戦いだった。