U-22大岩監督 準々決勝での北朝鮮代表のラフプレーの数々に「選手が大けがをしないで終われたのが一番」

 日本サッカー協会(JFA)は5日、パリ五輪出場を目指すU-22日本代表が10月に行う米・フェニックスでの海外遠征(14日・メキシコ戦、17日・アメリカ戦)のメンバー23人を発表した。杭州でのアジア大会を戦っている中で、大岩剛監督(51)はオンライン取材に応じ、男子サッカー準々決勝・北朝鮮戦について言及した。

 この試合では北朝鮮代表がラフプレーを連発しただけでなく、後半27分には日本側のスタッフが飲料の入ったクーラーボックスをピッチに持ち込み、日本選手が水分補給していた。そこに北朝鮮選手が入り込んで、飲料を要求。北朝鮮の選手はスムーズにボトルを渡さなかった日本スタッフに左手をあげて殴るようなしぐさをみせて威嚇。審判からイエローカードを受けた。

 試合後には北朝鮮の選手が主審を取り囲み、声を荒らげながら、詰め寄る場面があった。PK判定の場面で北朝鮮選手はPKへの不満をあらわにしており、試合後に改めて怒りを爆発させた。

 大岩監督は「私の立場はピッチの外で選手を守るしかない。なかなか守ることができずに90分が過ぎてしまったが、選手が大けがをせずに終われたのが一番」と振り返った。

 こうした北朝鮮代表の行為に、JFAは3日に反スポーツ行為に対して、AFC(アジアサッカー連盟)に意見書を提出したと発表。意見書は威嚇行為やラフプレーなど、すべての問題行動が対象となった。

 大岩監督は「レフェリングを含めて、われわれがコントロールできないところに目を向けるよりも、しっかり勝ち上がるというところは、選手とともに戦えたと思う」と話した。

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