3大陸6カ国をまたぐW杯へ FIFA、異例の30年大会
【ロンドン共同】国際サッカー連盟(FIFA)は4日、2030年ワールドカップ(W杯)をモロッコ、ポルトガル、スペインで共催する方針を決めた。1930年の第1回ウルグアイ大会から100周年を記念し、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも1試合ずつ実施。3大陸6カ国にまたがる異例のW杯になる見通しとなった。
出場チームが32から48に増える次回26年大会は米国、カナダ、メキシコで初の3カ国共催。その4年後は“肥大化”に拍車がかかるが、インファンティノ会長は「分断された世界で、FIFAとサッカーは一つになる。平和、寛容、そして分け隔てのないメッセージを発信できる」と自信たっぷりにコメントした。
前例のない広域開催はオンラインで開かれた理事会で全会一致で決まった。ただ、チームやファンは飛行機による移動を強いられ、大きな負担となることが予想されるなど懸念材料は多い。FIFAが招致プロセスのガイダンスに記載する「持続可能なイベント運営の原則に従う」という指針に矛盾する。