30年サッカーW杯6カ国開催へ 次回26年初の3カ国共催に続く“肥大化”
国際サッカー連盟(FIFA)は4日、2030年W杯をモロッコ、ポルトガル、スペインで共催する方針を決めた。1930年の第1回ウルグアイ大会から100周年を記念し、ウルグアイ、アルゼンチン、パラグアイでも1試合ずつ実施。3大陸6カ国にまたがる異例のW杯になる見通しとなった。
オンラインの理事会で全会一致で決まったが、チームやファンは飛行機による移動を強いられ、大きな負担が予想されるなど懸念材料は多い。FIFAが招致プロセスのガイダンスに記載する「持続可能なイベント運営の原則に従う」との指針に矛盾する。
英紙タイムズによると、ウルグアイでの開幕戦を含む最初の3試合を南米で実施。決勝は82年W杯と同じくスペインの名門レアル・マドリードの本拠地、サンティアゴ・ベルナベウ競技場が舞台になるという。
出場チームが32から48に増える次回26年大会は米国、カナダ、メキシコで初の3カ国共催。その4年後は“肥大化”に拍車がかかるが、インファンティノ会長は「分断された世界で、FIFAとサッカーは一つになる。平和、寛容、そして分け隔てのないメッセージを発信できる」とコメントした。