田中碧2発 先制ミドル&豪快ボレー 有言実行、“課題”を払拭
「国際親善試合、日本代表4-1カナダ代表」(13日、デンカビッグスワンスタジアム)
自らの課題を払拭(ふっしょく)する新たな姿を見せた。前半2分だ。ゴール前でのこぼれ球に、MF田中碧(デュッセルドルフ)が右足を振り抜く。「うまくこぼれを拾って時間ができたので狙い通りに通せた」と先制点を挙げた。
今回の代表戦を前に「ゴールに絡むことはスゴく自分の中で課題だと思っている。今年はよりそこを頑張りたい」と話した田中。まさに有言実行。攻撃的な中盤の位置での出場で結果を示した。
今シーズン、所属のドイツ2部デュッセルドルフではスタメンから外れる試合もあり、苦しい状況に立たされている。それでも「自分のやるべきことをやって、ぶれずにできればいい」と自身の成長へ視線を向けていた。
後半4分にはFW伊東からの浮き球のパスを受け、右足で豪快に蹴り込んでこの試合2得点目。「もう1点、2点ぐらいチャンスがあった。そこを決められれば。まだまだだなと思う」と話したが、苦難の時を過ごす中で新たな姿を見せ始めた。