中村敬斗2戦連発 “三笘の代役”では終わらない 森保監督も手応え

 「国際親善試合、日本代表4-1カナダ代表」(13日、デンカビッグスワンスタジアム)

 日本がカナダに4-1で快勝した。開始早々に田中碧(デュッセルドルフ)が先制。オウンゴールの後の前半42分には中村敬斗(スタッド・ランス)のゴールでリードを広げた。後半にも田中がこの日2点目のゴールを決めた。11月から始まる2026年W杯アジア2次予選を控えた実戦機会。17日にはノエビアスタジアム神戸でチュニジアと顔を合わせる。

 三笘不在の日本代表で存在感を示した。前半42分。中村が浅野からパスを受けると相手DFをうまくかわして右足を振り抜いた。ゴール右隅へ狙いすましたシュートは突き刺さり、2試合連続ゴール。チーム3点目で昨年のW杯カタール大会前に敗れた相手からリベンジの勝利に導いた。

 2018年にJ1G大阪に加入し、若くしてオランダやベルギーなどで経験を積んできた。9月のトルコ戦ではA代表初先発を果たし2得点。デビュー戦だったウルグアイ戦から通算4戦4発と結果を残しており、自身の出場試合に限れば3戦連発となった。

 日本の左サイドには三笘が君臨。A代表では出場時間自体が得にくい状況だった。ただ、不動の存在が今回は体調不良により不参加。出番が回り、2試合連続のスタメンとなった中村は「いつも危機感を持ってやっている」と常にチャンスを逃さない姿勢で臨んだ。

 中村は後半16分に左足を痛めて負傷交代となったが“三笘の代役”では終わらない活躍を見せた。チームも5試合連続の4得点以上。11月からはW杯アジア2次予選も始まり、森保監督が掲げるように選手層の拡大はテーマとなる。

 森保監督は負傷者が多い状況でも「一番の収穫は難しいメンバー構成の中で、選手たちがミスもありながら自分たちでつないでいこうとした。試合中に自分たちが成長しようというチャレンジをしてくれた」と手応えを得た1勝となった。

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