サッカー日本代表が１６日、ノエビアスタジアム神戸で調整し、１７日の国際親善試合、チュニジア戦で先発起用される２１歳ＧＫ鈴木彩艶（ざいおん）＝シントトロイデン＝が「ここで生き残るには自分のプレーをもっと出していかないといけない。明日のゲームが非常に大事。無失点を目指し、その中で自分の強みとなるキックでチャンスをつくる部分は積極的に狙っていきたい」とアピールを誓った。

　森保一監督は「ＧＫ全体の経験値を上げるため、Ｗ杯アジア予選、アジアカップへ向けベストな選択」と話し、成長力に期待した抜てきとなった。

　各世代で飛び級選出され、１８歳で東京五輪メンバー入りした逸材。Ａ代表初出場は昨年のＥ－１選手権で「Ｅ－１の時よりも確実に成長していると思っているし、ゲームに継続してチームで出ている中での代表のゲームなので、自信を持ってプレーできる半面、Ｅ－１の時よりも相手のレベルは高いと思っているし、前回、日本が敗れている相手なのでそこはしっかり自分のプレーを発揮できるようにいい準備をしていきたい」と意気込んだ。

　先輩ＤＦ陣へのコーチングも遠慮はなし。「自分がやりやすいように守るというか、最終局面は自分自身が止めないといけないシーンが出てくる。そこでいかに自分がやりやすいようにプレーできるか」と、語った。

　今後のアジア予選、アジアカップを見据えても生き残りへ重要な一戦。「現状には満足していないけど、ファーストステップとして代表に呼ばれたことは非常に評価できるポイント。その先でまずは明日のゲームで結果を出したいと思う。まずキーパーとしては無失点は目指していく。その中で自分の強みはクロスに対してアグレッシブに対応するところ。シュートを打たせないのは前提だが、打たれた時にいかに対応できるかは出していきたい」と、結果も内容もこだわっていく。