1トップ先発の古橋亨梧 凱旋の先制V弾「チャンスをものにできた、うれしい」古巣の首位神戸が刺激「僕も負けない」
「国際親善試合、日本代表2-0チュニジア代表」(17日、ノエビアスタジアム神戸)
日本代表が快勝し、国際Aマッチ6連勝とした。
1トップで先発した古橋亨梧(セルティック)が「ふるさと」と言うノエスタで輝いた。0-0の前半終了間際、守田-久保-旗手とつながれて出たラストパス。ペナルティーエリア内に侵入し絶好の形で受けた。「流れの中で出てくればいいと動き出した中で相手に当たっていいところにきた。思ったより落ち着いてトラップできて落ち着いてキーパーを見ながらどっちにも蹴れるところに置けた」と、冷静にゴール右に沈め、千金の先制点をもたらした。
かつての本拠地を熱狂させた。「思い入れのあるスタジアムで決められてうれしい。スタメンのチャンスをいただき、チャンスをしっかりものにできた。勝利に貢献してうれしい」と喜んだ。
後半から自身に代わって出場の上田がアップを始めた直後だった。激しいポジション争いの中、見せつけた代表5ゴール目。前回ノエスタで代表戦先発した2021年6月のセルビア戦は不発だったが、2年ぶり“故郷”で成長を示した。
18年途中から3年間を過ごした神戸。今夏限りで退団した元スペイン代表のアンドレス・イニエスタ(エミレーツ・クラブ)を師匠と仰ぎ覚醒した。神戸で計42ゴールを決め、スコットランド1部リーグ・セルティックに移籍。昨季は27ゴールを挙げて得点王に輝いた。「(イニエスタからは)ゴールを取るために我慢するということは一番、学んだこと」。まさに教えを実践。我慢を重ねた結果のアピール弾となった。
古巣の神戸はJ1首位に立ちリーグ初優勝へ快進撃。「今シーズン、ヴィッセルの人たち、サポーターの皆さんが頑張っている、応援している姿を見ている。それが刺激になっている。僕も負けずに頑張りながら、何かを伝えられるように見ています」と、仲間たちと切磋琢磨(せっさたくま)していく。
浅野拓磨、上田綺世に加え、今回は招集されなかった同僚の前田大然らライバルは強力。「もっともっとやらないといけない。もっとチャンスがあったし、チャンスを逃している。ちょっとしたところ。もっと磨けたらいい(出場が)45分で短いかもしれないけど、チャンスはたくさんあった。ゴールも決めた。守備でもボールを奪ってはめにいけるシーンもあった。充実しているけど満足せずもっと頑張らないと」と、貪欲に日本のエースストライカーを狙う。