J1鹿島V消滅 国内主要タイトル7年連続無冠が確定 首位・神戸に3失点完敗 岩政監督謝罪「責任感じる。申し訳ない」
「明治安田生命J1、神戸3-1鹿島」(21日、国立競技場)
鹿島は首位の神戸に3失点で完敗した。岩政大樹監督は「神戸の強さに対して恐れなのか、自分たちのやりたいことがうまくできなかった」と悔やみ、「優勝がなくなってしまったことに責任を感じていますし、サポーターの皆さんに申し訳ない」と語った。
3試合連続勝ちなしで、残り4試合を残して首位とは勝ち点14差に広がり今季のリーグ優勝の可能性も消滅。16年度の天皇杯を最後に国内主要タイトルは屈辱の7年連続無冠が確定した。
立ち上がりから神戸に攻め込まれる場面が目立った。同13分にセットプレーから決定機を作られるなどピンチを迎えた。同16分には左サイドを崩され、中央でMF佐々木大樹に先制点を許した。同45分にもサイドを崩されて、井出に追加点を決められた。
前半はほとんどチャンスを作ることはできずに0-2で折り返した。後半にはMF柴崎岳を投入するなど流れを引き寄せつつあったが、同38分には決定的な3点目を奪われた。同46分にMF松村優太が1点を返すのがやっとだった。4月に行われた神戸との対戦ではホームで1-5と歴史的大敗を喫しており、リベンジとはならなかった。岩政監督は「神戸との2試合に関しては力負けを感じた試合でした」と差を認めるしかなかった。
鹿島にはDF昌子源やDF植田直通、今夏からは柴崎といった欧州で経験を積み日本代表としてもプレーした経験者が復帰。タイトル獲得を知る選手が戻ったことで期待も高まっていた。ただ、春には4連敗を含む5試合連続勝ちなしなどが最後まで響き、巻き返しきれなかった。国内主要タイトル獲得においてJリーグトップを誇る“常勝軍団”の苦戦が続く。指揮官は「優勝がなくなってしまったので、ACL(出場権獲得)を目標に切り替えて残り4戦を全部勝ちたいと思います」と話した。