2位・横浜M 4発快勝で首位神戸と4差まま 故障者続出も宮市が先制弾「練習通りの形が出た」
「明治安田生命J1、横浜M4-1札幌」(21日、日産スタジアム)
2位の横浜MはFW宮市亮(30)らの得点で札幌に4-1で勝った。首位の神戸との差は4のまま。
諦めない気持ちが逆境をはね返した。負けられない試合が続く中で故障続出のチーム状況。その暗雲を宮市が右足の一閃(いっせん)で振り払った。
前半19分だ。開始から札幌の猛攻を受ける展開で、FWアンデルソンロペスのパスに抜け出した宮市。ドリブルで切り込みGKと1対1の形となり、冷静に右足でゴール右隅へとたたき込んだ。
「昨日の紅白戦でもロペスからああいう形で出てきた。練習通りの形が出た」。その後も守備の時間帯が続くが、必死の守りで失点を防ぎ、後半終了間際にはFW陣の杉本、エウベル、そして植中が立て続けにゴールを決めて札幌を突き放した。
目指す連覇へ崖っぷちの状況でDF陣は上島、角田、エドゥアルドらが故障離脱。CBをMF喜田が務める窮状だった。それでも3日前には主将・喜田が選手を集め「全部勝てると信じている。みんなでできる」とチームを鼓舞。そこで生まれた一体感が、相手に決定打を許さなかった。
昨季は故障で長期離脱となり「昨年は逆の立場で勇気をもらった」と話す宮市。だからこそ「故障した選手はつらい思いをしているが、その思いも背負ってやっていく」と言い切った。残り4試合で首位・神戸と勝ち点4差。横浜Mが誇るチーム力で、最後の最後まで食らいついていく。