「女子パリ五輪アジア２次予選、日本代表７－０インド代表」（２６日、タシケント）

　日本代表「なでしこジャパン」はインドに７－０で大勝した。世界ランキング８位の日本は前半を１－０で折り返すと、後半に畳みかけて同６１位のインドを寄せ付けなかった。ＭＦ中嶋淑乃（広島）が代表初ゴールを含む２得点と活躍。２次予選は１２チームが３組に分かれ、各組１位と、２位のうち成績上位の１チームが来年２月の最終予選に進む。次戦日本は２９日にウズベキスタンと対戦する。

　左足のひと振りで膠着（こうちゃく）状態を打ち破った。開始から守りを固めるインドを攻めあぐねたが、前半１７分だ。ＭＦ長谷川のパスをエリア内左で受けたＭＦ中嶋の左足のシュートがゴールネットに突き刺さった。

　“ＷＥリーグの三笘”と称される中嶋。自身の国際Ａマッチ初得点に「得点で貢献したいと思っていた。すごくうれしい」と喜んだ。後半開始直後にはＤＦ守屋のクロスを右足で押し込む２得点目。ここから流れを作りなでしこがゴールラッシュ。中嶋は２得点２アシストの活躍だった。

　９月の杭州アジア大会では、決勝の北朝鮮戦で先制点を挙げて優勝に貢献。当初は五輪予選メンバーに選出されていなかったがＦＷ浜野の故障で「めちゃくちゃ驚いた」という追加招集。見事、その期待に応えた。

　池田監督は「勝ち点３を挙げたことはうれしい。さまざまな選手が点を取り、いろんな選手の組み合わせを試せた」と手応えを話す。中２日で３試合の厳しい日程。先を見据えた采配で快勝と、最高のスタートを切った。