日本代表・森保監督、なでしこJの“75分間ボール回し”に「日本のサッカーの進歩」

 AFC年間表彰式から帰国した森保監督
 AFC年間表彰式から帰国し、最優秀監督のトロフィーを披露する森保監督
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 カタール・ドーハで行われたAFC年間式に出席していたサッカー日本代表・森保一監督(55)が1日、成田空港着の航空機で帰国。取材に応じ、物議を醸した女子日本代表「なでしこジャパン」のパリ五輪アジア2次予選ウズベキスタン戦の作戦について、なでしこジャパンの戦術に「日本のサッカーの進歩だと思う」と理解を示していた。

 10月29日のウズベキスタン戦では、日本が前半15分までに2得点を挙げてリード。その後は、最終予選での対戦相手なども視野に入れ、残りの75分間は9割以上の保持率で、ボールを回し続け、追加点を奪わずに勝利していた。

 日本の狙いは強豪オーストラリアとの対戦を避けることにあったとみられている。同組のウズベキスタンが2位通過となれば、最終予選でA組1位が確実な強豪のオーストラリアとウズベキスタンとの対戦が濃厚。日本は韓国、中国、北朝鮮がいるB組1位と対戦し、オーストラリアとの対戦を回避できることになる。

 ウズベキスタンの得失点差を悪化させず、確実に勝ち点3を取りながらも強豪との対戦を回避してパリ五輪出場への確率を高めるという狙いがあったと見られるが、異例の展開に賛否の声が起こっていた。

 森保監督は「正々堂々と全力で戦い抜くのは日本の良さだが、勝負にどうやって勝っていくか、勝つ可能性を高めるというのをやっていけるというのも日本のサッカーの進歩だと思う」とした。

 その上で「いろんなプレッシャーはあったと思うが素晴らしい勝ち方をしている。最終予選にも生きて、本大会に出場することを願っている」と来年2月の最終予選突破にも期待を懸けていた。

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