ルヴァン杯 福岡が悲願の初V “アウエー”もはね返した 紺野和也が2アシスト

 前半、追加点を決めサポーターの声援にガッツポーズで応える福岡・宮大樹(撮影・三好信也)
 前半、追加点をを決める福岡・宮大樹(中)=撮影・三好信也
 前半、先制ゴールを決め喜ぶ福岡・前寛之(左)=撮影・三好信也
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 「ルヴァン杯・決勝、福岡2-1浦和」(4日、国立競技場)

 福岡が2発で勝利し、クラブ初タイトルを獲得した。

 浦和に対して前半から主導権を握った。同5分に右サイドから「博多のメッシ」ことFW紺野和也がドリブル突破して折り返すと、DF前寛之が先制点を押し込んだ。同49分にも紺野が供給した左クロスにDF宮大樹が合わせて追加点。2-0でハーフタイムを迎えた。

 後半は押される展開で同22分には1点を返された。それでも、20年に就任した長谷部茂利監督が植え付けた、球際の強さや運動量による強固な守備で逃げ切った。

 昨季は14位と苦しみながら、失点数は38とJ1で3位タイを記録。その上で今季はつなぐサッカーとして攻撃にも着手し、この試合で2アシストをマークした紺野らを補強してきた。指揮官は「積み上がってきた」と今季はより自信を深め勝ち上がってきた。

 96年からJリーグに参入して以降、クラブとして苦しい時期も味わった中で初の頂点にたどりついた。ここまで4度のJ2降格など昇降格を繰り返してきたが、今季はリーグでも現在過去最高タイの8位につけ、4季目となる指揮官の下で成熟の時を迎えている。

 観衆約6万1683人。会場が東京・国立で浦和サポーターがより多く詰めかけた“アウエー”状態もはね返し、堂々の戦いで初タイトルを手にした。

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