Ｊ１で６位のＣ大阪の小菊昭雄監督が５日、同首位の神戸と“関西タッグ”を結成し、次節の必勝を誓い合った。この日、両チームは大阪市内で関西ステップアップリーグに臨み、Ｃ大阪が３－１で快勝した。

　リーグ戦も残り３戦となり互いに目標に向けて正念場。兵庫・滝川二高の後輩、神戸の吉田孝行監督から「マリノス（戦）頼みますよ」と、お願いを受けた小菊昭雄監督は「神戸も（浦和を）頼むな」と返した。

　次節、Ｃ大阪が同２位の横浜Ｍ戦を破れば、初優勝を目指す神戸にとっては大きい。逆に神戸が３位の浦和を下せば、Ｃ大阪は今季目指しているトップ３が視界に入る。

　小菊監督は「僕らも目標達成に向けてマリノスを倒すことしか興味はないですし、精いっぱいやる。神戸が３位争いの浦和をたたいてくれたら背中は見える。お互い勝利を目指して（きょうは）しっかりと持ち味を出せていい準備ができた」と、力を込めた。

　前節でＧ大阪との大阪ダービーを制し、ムードも上昇。この日、左膝負傷で７月から離脱していたＭＦ為田大貴が実戦復帰。さらに右アキレス腱負傷から復帰のＤＦ山中亮輔がフル出場した。「（為田の実戦は）４カ月ぶりくらい。１５分でしたけど、一歩踏み出せた。（山中）亮輔も９０分久々にフル出場できた。ようやくここにきて引っ張ってきてくれた選手が戻ってきてくれてうれしい」と、監督は笑みを浮かべた。