サッカー選手会がシーズンの秋春制移行へ条件付き賛成を表明

 日本プロサッカー選手会(JPFA=会長・吉田麻也)は8日、Jリーグが検討を進めている秋春制へのシーズン移行について、6日にJPFA臨時総会/臨時大会を開催して決議した結果として、条件付きでの賛成を表明した。

 JPFAは、これまでにJリーグ全60支部の訪問を通じ、検討を進めてきたとした上で公式HPで「この議論は日本でのシーズン開催時期の最適化の問題と考えております。会員選手から最も多く寄せられた意見は、ファン、サポーターの皆さまにもっとハイレベルな試合をお見せしたく、日本の夏が厳しい気候になる中でも、年間を通じて試合クオリティを維持したい、ということでした。ACLや欧州シーズンと揃えることも意義があると考えております」と見解を示した。

 その一方で「雪国対策を懸念する意見も出ております。Jリーグからは、これまでの12月から2月のシーズンスケジュールをベースにした案を検討されている旨説明を受けています。今後、12月または2月の試合が増えていく際に、ファン、サポーターの皆さんの観戦環境など、懸念される点がカバーされるのか継続した協議が必要と考えております。また、日本サッカー界の将来のため、雪国のサッカー振興を考えた施設整備などもJFAやJリーグに要望してまいります。その他、シーズンスケジュールや移行期につきましても、いくつか課題は残っていると考えております」とも指摘する。

 その中で「シーズン移行に関し、雪国対策などの重要な課題について、引き続きJFAやJリーグと協議することを前提に、JPFAとして納得できる解決策が見いだせるのであれば、基本的に賛成と考えております。今後、実現のために、前向きに議論を進めていきたいと思います」と決議事項を表明した。

 Jリーグのシーズン移行に関しては、一部クラブで反対意見が残る中、Jリーグ組織では移行へ前向きな姿勢を示していた。12月19日のJリーグ理事会にも可否が決定し、移行となった場合は26-27シーズンからの実施が検討されている。

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