欧州CL16強導いた久保建英 ベストな状態保つため中学時代からあった「食」へのこだわり
「欧州CL・1次リーグ、レアル・ソシエダード3-1ベンフィカ」(8日、サンセバスチャン)
第4戦が行われ、D組でレアル・ソシエダード(スペイン)のMF久保建英(22)がホームのベンフィカ(ポルトガル)戦で2ゴールの起点となり、3-1の勝利に貢献した。後半25分までプレーし、チームは3勝1分けの勝ち点10。インテル・ミラノ(イタリア)とともに同組2位以内を確定させ、20季ぶりの16強入りを決めた。
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久保は「食」へのこだわりが学生の頃からあった。中学では他の生徒が昼食を速く食べ終わる中、バランスのとれた母の手作り弁当を時間いっぱいゆっくりかんで食べた。
当時FC東京の下部組織に入団し、夕方から練習がある時は昼の弁当を3分の1残し、トレーニング前に食べたという。誰に指示をされたわけでもなく自分で適切な食べ方を見つけ、日々の練習にベストコンディションで入る意識が高かった。
FC東京アカデミーで指導した中村忠氏(現東京Vアカデミー)も「食事会場にいるのが一番長い」と振り返る。その間にはチームメートと積極的にコミュニケーションを取った。「どうしたら強くなるか常に考えていた子だった」。10代から成長のために工夫をした努力を続け、22歳は欧州最高の舞台で輝いている。(デイリースポーツ・知手健人)