INAC神戸が白星発進 田中美南2年連続開幕ゴール 3106人観衆に感謝「粘り強く勝てた」
「WEリーグ、INAC神戸1-0新潟」(11日、ノエビアスタジアム神戸)
女王奪還を狙うINAC神戸はホームで新潟との開幕戦に臨み、1-0で勝利した。日本代表「なでしこジャパン」のFW田中美南(29)が2年連続の開幕戦ゴール。今季から就任したジョルディ・フェロン氏(45)の下、好スタートを切った。新潟は今夏から加入した元日本代表MF川澄奈穂美(38)が中心となって戦ったが1点が遠かった。
頼れるエースが試合を決めた。序盤から押される展開だったが、前半7分にショートカウンターでMF成宮からラストパスを受けたFW田中が、体勢を崩した相手の隙を見逃すことなく左足で決勝弾。「結果が大事」と接戦をものにした。
今年は日本代表として夏にW杯、10月末からパリ五輪アジア2次予選などに出場したため、クラブの活動期間は限られた。それでも2年連続のリーグ開幕弾。「プロとして(調整は)やらないといけない」と主将としての覚悟もにじんだ。
今季からWEリーグ初スペイン人監督のフェロン氏が就任。この日は目指しているポゼッションサッカーは体現できず「プラン通りにはできなかった」と振り返ったが、「なんとか勝てたことは良かった」と前を向いた。
3106人の観衆に田中は「3000人のパワーで粘り強く勝てた」と感謝し「優勝のために力をください」と呼びかけ。サポーターとともに目指す王座奪還へ、まずは白星発進を決めた。