横浜M 首位神戸にピタリ 逆転連覇諦めない マスカット監督「最高の試合」天敵に2発快勝
「明治安田生命J1、横浜M2-0C大阪」(12日、日産スタジアム)
2位の横浜Mは2-0でC大阪に快勝し勝ち点63とした。首位の神戸が後半ロスタイムにFW大迫勇也(33)のゴールで、浦和に2-1で競り勝ち同65。勝ち点は2差のまま優勝の可能性は2チームに絞られた。次節の24日に横浜Mが新潟に引き分けるか敗れて、25日に神戸が名古屋に勝てばリーグ初制覇が決まる。
リーグ連覇は決して諦めない-。思いの強さが、天敵・C大阪を粉砕した。マスカット監督も「勇気と強いスピリットを持って戦う強さをピッチの中で示してくれた」と振り返る試合内容。試合が動いたのは前半41分だ。
FWヤンマテウスの左からのクロスをFWエウベルがヘディングで折り返し、走り込んだヤンマテウスが頭で押し込んで先制。その5分後には中央をFWアンデルソンロペスがドリブルで持ち上がり、左のエウベルへ。これを冷静に右足で決めて2点目を奪った。
C大阪戦は2012年以降、この試合まで1勝7分け11敗という成績。完全に天敵となっていたが、この試合は後半も攻め込まれる時間もありながら、決定的な場面を作らせなかった。
故障者を多く出しながらマスカット監督も「最高の試合をしてくれた」と称賛のリーグ戦3連勝。MF西村も「久しぶりにインテンシティ(強度)の高いマリノスらしいサッカーができた」と手応えを口にしていた。
残り2試合で首位・神戸と勝ち点2差。だが「本当に幸せ。この試合のために頑張ってきて良かった」と下顎(かがく)骨骨折から強行出場のDF角田が見せた執念、チームの一体感…逆転連覇への空気が生まれ始めた。