神戸初V王手 大迫がロスタイムに奇跡決勝弾「チーム全員の気持ちが乗り移った」

 勝利し喜ぶ大迫(中央)ら神戸イレブン(撮影・金田祐二)
 サポーターの祝福に応える神戸・大迫勇也(撮影・金田祐二)
 終了間際、決勝ゴールを決める神戸・大迫
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 「明治安田生命J1、浦和1-2神戸」(12日、埼玉スタジアム)

 首位の神戸は後半ロスタイムにFW大迫勇也(33)がゴールを決め、浦和に2-1で競り勝って勝ち点65とした。2位の横浜Mは2-0でC大阪に快勝し、同63で2差のまま。優勝の可能性は2チームに絞られ、次節の24日に横浜Mが新潟に引き分けるか敗れて、25日に神戸が名古屋に勝てばリーグ初制覇が決まる。川崎-京都は3-3で引き分けた。

 1-1のロスタイム終了間際、大迫の驚弾に埼スタ4万8144人から悲鳴と歓喜が交錯した。不動のエースの“半端ない”きゅう覚だった。浦和GK西川の攻撃参加を見ると、前線待機を選択。FKを捕球したGK前川からすぐさま左サイドにキックされたボールをハーフウエーラインを越えたあたりでトラップし、右足を振り抜いた。シュートは弧を描き、無人のゴールに突き刺さった。

 ドローなら横浜Mに勝ち点63で並ばれていた状況で、まさに奇跡V弾。「本当にボールにチーム全員の気持ちが乗り移った。前半からチャンスを逃し、チームの足を引っ張ったので最後の最後で決められてよかった。ラッキーでした。全員がハードワークしたご褒美」と、いつもはクールな男も興奮気味だった。

 得点ランク単独トップに立つ22ゴール目は、1997年の“ミスター神戸”永島昭浩氏に並ぶクラブ最多タイ。吉田監督は「サコ(大迫)の賢さが出た」と、褒めたたえた。

 浦和の優勝を消滅させ、神戸は2位以上が確定し来年のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場が決定。ただ残り2試合、目指すは頂点のみで次節にも決まる。24日に勝ち点2差で追う横浜Mが引き分け以下となり、25日に神戸がホームで名古屋に勝てば、リーグ初優勝を達成する。

 さあ悲願は目前。大迫は「終わった後に優勝は決まるもの。そこは終わってから。目の前の2試合で勝ち点3を取れるように。そういうふうにチームを仕向けるように、僕ら経験のある選手が先頭に立ってやるだけ。また頑張ります」と決意を込めた。

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