V王手の神戸 2試合欠場の山口蛍は練習不在、吉田監督「ダメっていうわけじゃないし日々の状況を見ないと」

 J1首位の神戸は15日、神戸市内でホーム最終戦の名古屋戦(25日、ノエスタ)に向け公開練習を行い、負傷で2試合連続欠場しているMF山口蛍は姿を見せなかった。

 吉田孝行監督は「(山口)蛍もこればかりは日々の状況を見ないと分からない。毎回、同じ答えになってしまうけどそういうところの負傷なので。例えば画像を撮って2週間とか分かればメドがたつけどそういうけがではない。ダメっていうわけではないし、本当に日々の状況を見ないと分からない」と現状を説明し、次節での復帰も不透明となった。

 中盤の攻守の要、チームリーダー不在ながら前節12日の浦和戦はロスタイム、FW大迫勇也の劇的ゴールで勝利。悲願のリーグ初制覇に王手をかけた。

 24日に勝ち点2差で追う2位・横浜Mが引き分け以下となり、25日に神戸が名古屋に勝てば優勝が決まる。「今回、相手が前日に試合があるということで、結果を見ながらはやりにくさはあるけど自分たちの試合に集中してやっていく。やっぱり結果は見ちゃいますから。結局は名古屋戦にどれだけ集中力を持って毎試合同じようなパフォーマンスを出せるか。そこにフォーカスしたいけど、結果は見るかな」と監督も、“日またぎ”で状況が変わるだけに悩ましい思いを吐露した。

 ただ、悲願を目前にしてチームの一体感に頼もしさを実感する。「みんなで合言葉のように1試合1試合と言えている。みんなも言っているし僕も言っているし、自然とそうなる。戦術からすべて一致しているしそこがありがたい。経験のある選手がそれを何回も言って自分たちを高めるモチベーションに持っていっている。感謝しかないけど何かを成し遂げたわけじゃない。最後まで成し遂げるように、みんなで頑張るだけ」と語った。

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