神戸・酒井高徳 児童に夢語る「夢は自由でその人とともに成長」「ヴィッセルに優勝をもたらす」小学校訪問
J1首位に立つ神戸のDF酒井高徳(32)ら3選手が16日、学校訪問授業「夢で逢えたら」で神戸市北区の小部(おぶ)東小学校で“先生”となり、児童らに夢を語った。同授業は03年、当時、神戸に所属したカズこと三浦知良(ポルトガル2部・オリベイレンセ)が第1回としてスタート。今回、新型コロナウイルスの影響で中止していた教室での実施が復活した。
酒井は小学生時は放課後、時間が許す限りボールを蹴っていた。「時間を気にしたことがない。ずっとサッカーをやりたかった」と幼少期を語った。
酒井先生今の夢に関し問われると「シーズンでの優勝が目標。ヴィッセルに優勝をもたらしたい。自分が神戸に来て3年、タイトルを取れなかった。苦しかった。その3年があるから今、頑張れる」と、児童らに誓った。
児童らには本気で夢に関し伝えた。「何歳でも夢を持ち続けてほしい。夢をいま持てなくても何も思わなくていおい。これからやりたいことが待っている。楽しいと思うことを一生懸命やって、全力でやってほしい。夢は一つじゃない。2、3年たてば違う夢になっている。夢は自由でその人とともに成長していく。自分のやりたいことの力にしてほしい。ずっと夢を持ち続けて、おじいちゃん、おばあちゃんになっても持ってほしい」。
酒井“先生”は自身の選手キャリアの美学にも言及。「決めていることがある。最後、辞めると決めた時、全部を出し切って悔いなく笑顔で終われる瞬間まで頑張る。それが自分のサッカー選手としての夢」と語った。
授業を終えた酒井は「夢ってなんだろうと、自分でも何か考えさせるところがあった。今後、考えていく自分自身のきっかけになった。少しでもこれから先、小学生の子の活力になれば」と振り返った。
地元育ちの若手もいい経験になった。三木市出身のGK坪井湧也は「小学校の時、ヴィッセルの選手が来るとわくわくした、そういう場を設けていただいたことに感謝」と語った。尼崎市出身のDF山川哲史は「直近の夢はJリーグ優勝。将来的にはW杯に日本代表として出場したい」と力を込めた。