日本代表・森保監督 総合力が「高まった」 離脱者続出も「凡事徹底」でW杯予選白星発進
「W杯アジア2次予選、日本代表5-0ミャンマー代表」(16日、パナソニックスタジアム吹田)
2026年北中米W杯へ向け、森保ジャパンが好発進した。負傷などが続出する中、上田綺世(25)=フェイエノールト=や鎌田大地(27)=ラツィオ、堂安律(25)=フライブルク=が得点を決め、ミャンマーに5-0の完封勝利。離脱者続出の状況の中での快勝劇に、森保一監督(55)は「総合力がより高まった」と手応えをつかんだ。
数々の離脱者を出す中でも実力通りの結果を導きW杯2次予選の初戦に勝利。森保監督も「なかなか点を取るのは難しいと思っている展開で、きれいな形でもあり、こじ開けたという形でもあった。選手たちがアグレッシブにプレーしたことがゴールにつながった」と選手をたたえた。
相手は時間帯によってはDFラインに7人を並べて守備を固めてきた。そうした中で前半を3-0で終えたが、ハーフタイムに森保監督は「次の1点を取りに行く姿勢を忘れないように」と指示。後半も日本の戦いを貫き2点を追加した。
不測の事態が起こるW杯予選。これまでに招集メンバーから5人が離脱。DF冨安も、この試合ではコンディションを考慮してベンチ外となった。
それでも「すでにいろんな想定外、アクシデントは起こっているが総合力で勝っていく」と指揮官の思いが揺らぐことはない。この事態にも「チームとして経験値の幅と、総合力がより高まった」と前向きに語った。
疲労が残る欧州組も招集し、常にベストを追求するのが代表の戦い。「われわれが何を志しているかをしっかりとプレーに投入していこうと、選手たちが相手に合わせることなく自分たちのチャレンジをしてくれたことは良かった」と話した。
想定外の事態に際して、期待通りの結果を残すことは簡単ではない。「当たり前のことを当たり前にやっていく。選手は凡事徹底をやってくれた」。世界の頂は、その積み重ねの先に見えてくる。