J1神戸・武藤嘉紀「自己よりもチームのため成し遂げたい」残り2試合必勝「最後に笑って終わる」
J1首位の神戸が21日、神戸市内で25日の名古屋戦(ノエスタ)に向け調整した。元日本代表FW武藤嘉紀も全体練習に復帰し、12日の浦和戦(埼玉)でボールを競った際、背中から激しく落下した影響も感じさせず、フルメニューを行った。「状態はよくなった。名古屋戦には100パーセントで入れる」と完全回復を強調した。
勝ち点2差で追う2位・横浜Mが新潟戦に引き分け以下となり、25日に神戸が名古屋に勝てばリーグ優勝が決まる。「みんな選手全員、スタッフももちろん一丸となって戦ってきたからこそ、いまこの状況にいる。本当にシーズン半ばも大変なことがあったけど、それを乗り越えてきた。最後に笑って終われるようにベストを尽くしたい」と、ラストスパートへ意気込んだ。
海外移籍も経験し、生き残るために必死だった20代を過ごし、日本に戻り神戸入り。現在31歳でプロキャリア初の頂点はもう目前だ。「海外では本当に自分が自分がという気持ちだった。チームの結果よりとにかく自分が結果を出さないと生き残れない世界にいた。貪欲でした。それが、今になって自己よりもチームのために何か成し遂げたいという気持ちが強い。あとは成し遂げることしか考えていない。最後2試合は両方勝っていきたい」と力を込めた。