神戸・大迫、イニエスタ起用巡り苦悩した吉田監督を尊敬「ぶれずに決断、本当に説得力ある」「先頭で示してくれた」
「明治安田生命J1、神戸2-1名古屋」(25日、ノエビアスタジアム神戸)
神戸がリーグ初優勝を果たした。エースFW大迫勇也(33)が前半2アシストで圧巻の仕事。今季、自己最多22ゴールを挙げMVPの最有力候補だ。
祝勝会後の取材ではコメントもさえた。「いや、泣いてないですね。(涙は)出ないんですよね」と笑み。
吉田監督を男にしたかった気持ちを問われると、「本当にタカさん(吉田監督)自身、難しい決断ってのはたくさんあったと思いますし、そこを本当にサッカーだけを見てぶれずに決断してくれたので本当に説得力がある。来年は僕の調子が悪かったら外されるのは、タカさんだったら許せるかな。やっぱり素直なのでサッカーに対して。本当にリスペクトしています」と指揮官への感謝を述べた。
7月で途中退団した元スペイン代表アンドレス・イニエスタの起用を巡っては、吉田監督が厳しい選択を迫られていたことを身近で見ていた。「感じまくりですよ。本当に先頭に立って、『これだ』っていうのを示してくれたので、そこは本当に大きかったんじゃないですか」。超大物を戦力構想から外し、ぶれない姿勢を示したからこそチームも監督を信じ、一体になった。
昨年のW杯カタール大会はまさかの落選。「切り替えですよ。でもそれをパワーにできたのが、今年の良かったところだと思いますし、サッカー選手はいいこともあれば悪いこともある。それをいかにパワーに変えられるかが大事なのかなというのは、改めて思いました」と反骨心で無双の技能を証明してみせた。
ブレーメン(ドイツ)から日本に戻り、複数の選択肢から神戸を選んだ。「もう一回、フォワードで勝負したかったなっていうのがありました。そこが一番。本当に素晴らしい経験をさせてもらってますし、本当に感謝」と選択は正しかった。
神戸で3年を過ごし、いつか将来また海外に挑む意欲を問われると、「すごいぶっ込んできますね(笑)。ただそれはもう本当サッカー選手がどうなるかわからないので、契約があるうちはここでやりますけれども、そこは本当に僕も成長していきたいので、そこはぶれずにやっていきたい」と語った。