神戸・山口涙 「経験したことないすごくうれしい気持ち」 後半から復帰、猛攻をしのぎきった

 「明治安田生命J1、神戸2-1名古屋」(25日、ノエビアスタジアム神戸)

 神戸が名古屋を2-1で退けて勝ち点68とし、連覇を目指した2位横浜Mに4差をつけ、最終節を残してリーグ初優勝を果たした。負傷で2戦連続欠場のMF山口が後半途中から復帰し、猛攻をしのぎきった。死力を尽くした優勝の瞬間、ピッチに倒れ込んだ。

 山口の献身なくして神戸の進撃はなかった。イニエスタに代わるチームリーダーを務め、中盤で攻守をコントロール。8月に斉藤が離脱後のピンチも獅子奮迅のハードワークで支えた。

 大迫に匹敵するMVP級の存在感。「すごく経験したことがないようなうれしい気持ち。ヴィッセルは良い時も悪い時もあった。このクラブにはこみ上げてくる思いがファン、サポーターにはある。優勝が決まった瞬間はそういう思いがこみ上げてきた」と感情があふれた。

 本拠地最終戦で間に合わせ「ぎりぎりだった。メディカルスタッフ…、家族の支えもあるし、チームメートも待ってくれていた」と言葉を詰まらせ、おえつを漏らした。

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