サッカー清水がJ1昇格逃す悪夢ドロー 秋葉監督「負けて泣くんじゃねえ!」 後半ロスタイム痛恨PK
「J1昇格プレーオフ・決勝、東京V1-1清水」(2日、国立競技場)
清水は1-0の後半ロスタイムに悪夢が待っていた。東京VにPKで追いつかれ、1-1でJ1復帰を逃した。
リーグ4位の清水は昇格のためには同3位の東京Vに対して勝つしかなかった。今季10ゴール10アシストの元日本代表FW乾貴士と昨季J1得点王のFWチアゴサンタナを中心に立ち上がりから攻め込んだ。
決定機も作り出しながら、前半は得点を奪えず0-0で折り返した。均衡を破ったのは同18分。ペナルティーエリア内での相手ハンドによりPKを獲得。チアゴサンタナがゴール右隅へ冷静に沈めた。
今季もシーズン序盤は低迷し、ゼ・リカルド前監督を事実上の解任。コーチだった秋葉忠宏氏が監督に昇格した。5季連続のシーズン途中での監督交代となったものの、見事に立て直した。
だが、最後は今季のリーグ戦ではホーム、アウエーともに勝利していた相手にJ1昇格がかかった一発勝負で勝ちきれなかった。
昨季は17位で18位だった磐田とともに降格。J1から初めて「サッカー王国」静岡のクラブがなくなった今季だったが、磐田とともに1シーズンでの復帰はかなわなかった。秋葉監督は試合後の会見で「85分までは守るつもりはなかった」と振り返った。選手には「負けて泣くんじゃねえ」と喝。サポーターにも「ただただ申し訳ない。何度も何度も悔しい思いを(サポーターに)させる。しかも何回目だ」と謝罪した。また「プロとして応えられない。まだまだぬるくて甘いんだろうなと思います。僕も含めて変えないとこれを繰り返すだけ。見つめ直していろんなものを変えていきたい」と話した。