J・フェリックス かつて所属のアトレチコ下す絶妙ループ弾「お祝いは自然に出たもの」
「スペイン1部リーグ、バルセロナ1-0アトレチコ・マドリード」(3日、バルセロナ)
スペイン1部リーグ、バルセロナのポルトガル代表MFジョアン・フェリックスが3日、昨季までプレーしていたアトレチコ・マドリードとの対戦で決勝点を挙げて勝利へ導いた。バルセロナへのレンタル移籍までアトレチコとの間で微妙な関係が続いていただけにリベンジとも受け取れる一撃となった。
28分、フェリックスはゴール前やや左サイド寄りでボールを受けエリア内へ侵入し、ボールをふわりと浮かしてスロベニア代表GKヤン・オブラクを破ると、フェリックスはそのままピッチ脇にある広告板の上へ上がり、両手を広げるゴールパフォーマンスをした。
古巣から得点を挙げた時には相手に敬意を払ってお祝いをしない選手も少なくないが、試合後、フェリックスは「自然に出た動き。昨年夏やその後にあったいろいろなことから解き放たれるものだった。僕の近くにいた人たち、家族だけがそのことを知っている」とアトレチコから離れてバルセロナへ加入した経緯が大変だったとした。
一方でアトレチコとの関係が必ずしも悪いものではないとしている。試合中にはウルグアイ代表ホセ・マリア・ヒメネスと緊迫したシーンもあったが「ほとんど全員とうまくやっている。彼らのことが好きだし、物事がうまくいくことを願っている」とした。決勝点の直後、アトレチコファンが集まるスタンドの一角から罵倒されたフェリックスは小さくキスを送って応えた。
もっとも出ていかれた側のアトレチコはフェリックスに対し、複雑な感情があるようで、シメオネ監督は試合後の記者会見でフェリックスについて問われ「相手選手のことは話さない」とだけ語った。