川崎が涙の3大会ぶり2度目の優勝 PK戦10人目までもつれた死闘制す PK成功→ストップで殊勲のGKチョン・ソンリョン「めちゃめちゃうれしい」
「天皇杯・決勝、川崎0(8PK7)0柏」(9日、国立競技場)
決勝が行われ、10人目までもつれたPK戦の末、川崎が3大会ぶり2度目の優勝を飾った。10人目のキッカーとしてシュートを決め、そして、直後に柏のGK松本のシュートを止めたGKチョン・ソンリョンは「めちゃめちゃうれしいです。みんなで優勝です」と、喜びを語った。
前半から柏がペースを握り、果敢な攻撃を仕掛けた。川崎はボールを保持しながら、局面の打開を狙ったが、ともになかなかゴールを奪えず、0-0のまま後半へ。後半も一進一退の攻防が続いたが、ゴールをこじ開けることはできなかった。
6万2000人を超える観客が見守る中、延長戦に突入。前半9分には柏のFW細谷がGKと1対1の場面を作ったが、川崎のGKチョン・ソンリョンがスーパーセーブを連発。スコアは動かなかった。
延長前半終了後のハーフタイムで川崎のFW小林が負傷により、交代となるなど、死闘となったが、延長後半12分に川崎のFWゴミスのヘディングを今度は柏のGK松本がビッグセーブ。そのまま120分の戦いは終了した。
試合後、主将の橘田らの目からは涙がこぼれた。橘田は「本当に最高です。チームとしてタイトルが取れたのはすごくうれしく思います。1年間苦しい時期もあったけど、こうしてみんなで優勝できて幸せです」と、語った。