J2史上初!甲府ACL決勝T進出 3発首位通過で歴史の扉開いた 篠田監督「選手たちは走ってくれた」

 「ACL・1次リーグ、ブリラム2-3甲府」(12日、ブリラム)

 最終戦が行われ、H組で初出場の甲府が敵地でブリラム(タイ)に3-2で競り勝ち、3勝2分け1敗の勝ち点11として同組首位で決勝トーナメント進出を決めた。J2のクラブがACLの1次リーグを突破するのは初めてとなった。I組で既に突破を決めていた川崎は、アウェーで蔚山(韓国)と2-2で引き分け、5勝1分けと無敗で1次リーグを終えた。1次リーグは東、西地区とも20チームが5組に分かれて行われ、各組1位と2位の成績上位3チームが、決勝トーナメントに進む。

 敵地まで訪れた500人を超すサポーターの前で、歴史の扉を開いた。初出場の甲府が白星をつかみ、H組を首位突破。各国を通じ、ACLで初めて2部リーグのクラブが決勝トーナメントに進み、篠田監督は「日本を代表して選手たちは走ってくれた」と目を細めた。

 24分に敵陣でボールを奪ったMF長谷川が運び、ゴール右上へ鮮やかなシュートを決めた。さらにFWウタカが連続得点。GK河田の好守もあって1点差で競り勝った。「(1次リーグを)突破すればまた新たな歴史が生まれる。僕はできると信じている」と話していた自らの言葉を現実にした長谷川は「次のステージに進めたこと、すごくうれしい」と白い歯を見せた。

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