バルサ会長、主力3選手の欧州CL帯同を“強制” シャビ監督の求心力低下のおそれも
サッカースペイン1部リーグ、バルセロナのジョアン・ラポルタ会長が現場介入、13日の欧州チャンピオンズリーグ(CL)、ロイヤル・アントワープ(ベルギー)戦へ向けて当初はバルセロナに居残り予定だったポーランド代表FWロベルト・レバンドフスキ、ドイツ代表MFイルカイ・ギュンドアン、ウルグアイ代表DFロナルド・アラウホを招集メンバーに入れるようシャビ・エルナンデス監督に指示したという。バルセロナを中心にしたスペイン・カタルーニャ州のラジオ局ラック1の一報を受け、スペインの複数メディアが伝えている。
報道によると、バルセロナは同大会のH組で勝ち点12とし、最終節を待たずに事実上首位でのグループリーグ突破を決めており、“消化試合”に3選手を温存する予定だった。しかし、この動きを知ったラポルタ会長が再考を要求し、現場責任者であるシャビ監督が折れる形で招集メンバーを変更したという。リーグ戦でジローナに敗れ首位から勝ち点7差をつけられた直後で、元生え抜き選手でもある指揮官の求心力低下やクラブ首脳陣との信頼関係に微妙な変化が起きていのでは、との懸念が指摘されている。
シャビ監督は遠征メンバーの変更があったことを認めた上で「移動行程に変更があった。多くの選手たちが参加を望んでいて、だからみんなが一緒になり団結することになる」と説明。「誰がメンバーを決めるのか?チーム、会長、デコ(スポーツディレクター)、クラブ。つまり我々」とチームやクラブの一体感を強調した。