準決勝は浦和vsマンC メキシコの雄に競り勝って挑戦権ゲット 一丸で4強!スター軍団と対決へ
「クラブW杯・準々決勝、浦和1-0レオン」(15日、ジッダ)
アジア王者のJ1浦和は北中米カリブ海代表のレオン(メキシコ)に1-0で勝って準決勝に進んだ。19日(日本時間20日)に、欧州王者でイングランド・プレミアリーグ3連覇中のマンチェスター・シティーと対戦する。浦和は2017年大会以来3度目の出場で、4強入りは2度目。後半に途中出場のFWアレックス・シャルク(31)が均衡を破った。
一丸となった浦和が、欧州王者への挑戦権を手にした。接戦を制し、マンチェスターC戦をつかみ取ったスコルジャ監督は「選手は本当にいい仕事をしてくれた」と相好を崩した。
前半にMF大久保がGKとの1対1をものにできず、メキシコの強豪に押し込まれる時間帯もあった。どちらに転んでもおかしくない展開で、オランダ人FWシャルクが勝利を引き寄せた。出場から5分後の後半33分、ゴール右でFWカンテのパスを受けると、距離を詰めてきたGKの圧力に負けずに右足で決め「夢のようだ」と喜びを爆発させた。
前回出場した2017年大会はアルジャジーラ(アラブ首長国連邦)との初戦で敗れた。レアル・マドリード(スペイン)が待つ準決勝への強い意識が敗因の一つだった。レオン戦前日には、DF酒井の提案で選手がミーティング。「同じ方向を向き、みんなで戦おう」(GK西川)。J1最少失点の堅守はクラブNo.1を決めるW杯でも光った。
シャルクのように今季で退団する選手もいれば、酒井のように故障明けの選手もいる。境遇はさまざまでも思いは一つ。試合後、監督は選手に語った。「世界王者まであと2試合。その夢は持ち続けないと。不可能はない」。まずは欧州王者の壁をこじ開ける。