広島国際学院 初出場で全国初勝利!“敵地”で早実を撃破 FW野見「最高」有言実行の大会第1号

 「全国高校サッカー選手権・1回戦、広島国際学院2-0早実」(28日、国立競技場)

 開会式と1回戦1試合が行われ、ともに初出場の広島国際学院(広島)が早実(東京B)を2-0で下した。前半28分にFW野見明輝(3年)のヘディングシュートで先制すると、後半12分には右サイドからのロングスローにMF長谷川蒼矢(3年)が頭で合わせて追加点を奪った。29日は首都圏8会場で1回戦の残り15試合が行われる。

 エースのゴールが“敵地”で流れをつかむきっかけになった。前半28分、左サイドからのクロスの折り返しを頭で押し込んだ野見は「最高。自分がファーストを狙うと周りにも言っていた」。有言実行の大会第1号ゴールで仲間を勇気づけた。

 初出場同士だが相手は地元で、野球などで全国に名を知られた早実。しかも開会式直後の国立にワセダの応援歌が響く中だった。

 開始直後は緊張からかピンチの連続だったが「ゲームの中で選手たちが修正できるのが今年のチームの強み」と谷崎元樹監督。守備陣がラインを押し上げて対応し先制点につなげると、後半は得意のロングスローから追加点を奪った。

 監督が「彼らはヒール役が好き。ぎゃふんと言わせてやろうと送り出した」と明かしたように、イレブンが打倒早実に燃えていた。優勝経験校など強豪がひしめくブロックで「自分たちは県大会でも下克上で勝ち上がってきた。全国でもどんどん勝っていきたい」と野見。初出場から旋風を巻き起こす。

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