神戸弘陵が4-0で圧勝 10番のFW北藤朔が2得点 ヴィッセル、タイガースに続け 谷監督「勢いには乗りたい」

 試合終了間際、PKで自身2点目を決める神戸弘陵・北藤
 試合終了間際、PKで自身2点目を決め、祝福される神戸弘陵・北藤(中央)
 仙台育英に勝利し、喜ぶ北藤(手前)ら神戸弘陵の選手たち
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 「全国高校サッカー選手権・1回戦、神戸弘陵4-0仙台育英」(29日、ニッパツ三ツ沢球技場)

 3年ぶり12度目出場の神戸弘陵(兵庫)が2年ぶり37度目出場の仙台育英(宮城)を4-0で圧倒した。前半18分に中央のワンツーパスから抜け出したMF木津奏芽(2年)が最後は球を右足で押し込んで先制。同32分にはスルーパスに抜け出したFW馬場悠平(3年)が左足で右隅に決めて追加した。

 後半23分には右サイドからのロングボールを左で受けたFW北藤朔(3年)が絶妙な右足トラップからの右足シュートで右隅に決めて3点目。ロスタイムには北藤がゴール前へドリブルで侵入して反則を誘い、自らPKを決めて4点目を奪った。

 2得点の北藤は「自分たちが一番したかったサッカーが全国でできた」と会心の勝利に胸を張った。自身の1点目はMF佐波昂大(3年)の右からのパスを決めたもので、「サイドの選手がボールを持ったら、自分がファーサイドに入るように言われている。それが実現できてよかった」

 今夏の高校総体で青森山田に敗れ、その後、東福岡との練習試合では0-5で大敗を喫した。持ち味のパスを細かくつなぐサッカーは強豪校にも引けを取らないが、フィジカル面の弱さを痛感。その後は筋力トレーニングと食事の回数を増やすなどチームとして体力強化にも努め、北藤も体重を夏から3キロ増やして今大会に乗り込んできた。

 Jリーグでは神戸、プロ野球では阪神が頂点に立ち、燃える思いがある。谷純一監督は「ネタですけどね、神戸やから。勢いには乗りたい。兵庫県代表なんで勢いと盛り上げに参加して」と苦笑いだがイレブンは本気だ。

 「ヴィッセルが大好きな選手もいるし、キャプテン(DF岡未来)なんかは阪神が大好き。めっちゃ盛り上がったし続きたい」と北藤。「チームの目標は優勝。その中で得点王を目指している。絶対に全試合で1点は取って、チームの勝利に貢献できるように」と言い切った。

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