「全国高校サッカー選手権・１回戦、神戸弘陵４－０仙台育英」（２９日、ニッパツ三ツ沢球技場）

　神戸弘陵（兵庫）はＦＷ北藤朔（３年）の２発などで仙台育英（宮城）に快勝した。

　兵庫に吹く風に乗らない手はない。神戸弘陵が前半を２－０で折り返すと、後半２３分に北藤が冷静なトラップから右足シュートを右隅に決めて３点目。ロスタイムにはドリブル突破で反則を誘い、自らＰＫを決めて４点目を奪い「自分たちがしたかったサッカーが全国でできた」と胸を張った。

　今夏、高校総体で青森山田に敗れ、東福岡との練習試合は０－５で大敗。パスをつなぐプレーは劣っていないが、フィジカルの弱さを痛感。チームで体力強化に努め、自身も夏から３キロ増量して今大会に乗り込んできた。

　今年はＪリーグで神戸、プロ野球で阪神が頂点に立ち兵庫県代表として燃える思いがある。「ヴィッセルが大好きな選手もいるし、キャプテン（ＤＦ岡未来）は阪神が大好き。めっちゃ盛り上がったし続きたい」と北藤。「チームの目標は優勝。その中で得点王を目指している。絶対に全試合で１点は取って勝利に貢献できるように」と言い切った。