石川代表の星稜が敗退、応援団不在も他校の友情応援に同点ゴールの山口「めっちゃ声が届いた」 優勝候補の市船橋と熱戦

 「全国高校サッカー選手権・3回戦、市船橋4-1星稜」(2日、柏の葉公園総合競技場)

 1日の能登半島地震で被害が出ている石川県の代表、星稜が過去5度の優勝を誇る市船橋に敗れた。2014年以来の優勝を目指す中で準々決勝進出はかなわなかったが、被災した地元へ届ける熱戦を展開した。

 前半18分には優勝候補の市船橋DF内川(3年)に先制点を許す苦しい展開。だが、前半29分にMF天川(3年)の右サイドからのクロスに、MF山口が右足で押し込んで同点ゴールを決める。

 昨日に発生した能登半島地震の影響で地元からの応援団が来られず、在京OBの呼びかけで日大藤沢を中心に、岡山学芸館サッカー部などの有志によって構成された急造の応援団がスタンドから声援を送ったが、山口の同点ゴールの場面に、その応援団から大きな歓声がわき起こった。

 前半35分に市立船橋MF岡部(2年)に勝ち越しゴールを奪われ、後半40分にFW郡司にミドルシュートを決められるなど突き放されるが、星稜は最後まで相手ゴールに迫る執念を見せた。敗退となったが、スタンドからは両校の熱戦をたたえる大きな拍手に包まれ、「星稜コール」も巻き起こった。

 試合後、星稜・河合伸幸監督は「石川の現状は、実際どうなっているか分からない。帰ってみて、多分いろんな感情が出てくるのかなと思うが、切り替えよう、サッカーに集中しようと話して臨んだ。ウチらしいことはできたかなと思う」と振り返った。

 一時は同点となるゴールを決めた山口は「他のチームが(応援)っていうのは初めてだったが、めっちゃ声も届いて、やる気も出た」と有志の応援団に感謝。応援に来られなかった仲間から「頑張れ」と多くのメッセージが届いたと明かし、「ベンチ外の3年生の思いも背負っていて負けたのは悔しいが、1点を取れたのは良かった」と話した。

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