日大藤沢、急造の星稜ユニは茅ケ崎市の指定ゴミ袋だった 被災地から応援来られず、応援団長が緊急招集50人

 黄色いビニール袋でユニホームを作り応援する日大藤沢イレブン(撮影・堀内翔)
 黄色いビニール袋でユニホームを作る日大藤沢イレブン(撮影・堀内翔)
 黄色いビニール袋でユニホームを作る日大藤沢(撮影・堀内翔)
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 「全国高校サッカー選手権・3回戦、市船橋4-1星稜」(2日、柏の葉公園総合競技場)

 1日の能登半島地震で被害が出ている石川県の代表、星稜が3回戦で敗退した。地震の影響で石川県からの応援団は会場に来られなかったが、応援席には優勝候補の一角ながら、大みそかに初戦敗退した日大藤沢のイレブンがかけつけた。

 日大藤沢は、黄色いポリ袋を切って星稜カラーに似せた急造ユニホームを着用。「がんばれ!日本の絆 今こそ強く」と横断幕を掲げ、ジャンプしながらながら声援を送って選手を鼓舞した。

 日大藤沢の佐藤輝勝監督は「応援団長から『こういうときこそ応援できないか』と夜に連絡があったので、校長に相談したらすぐ動きなさいと言ってくれた」と友情応援への経緯を説明。「私が茅ケ崎市(在住)で、ゴミ袋を朝全部買い占めた」と、偶然にも地区指定の家庭用ゴミ袋が星稜のユニホームに似た黄色であったため、指揮官が用意したという。

 応援を提案した同校応援援団長の渡部瑠太さん(3年)は「X(旧Twitter)を見て、コレは行かなきゃと思った」と、星稜OBなどが援軍を募っていると知り、すぐに友人に連絡。「最初は10人ぐらいだったが、サッカー部全体のLINEで流して、来られる人は来てほしいと話したら、すぐに集まってくれた」と50人の心がひとつになった。横断幕もこの日朝、スタジアムで急きょ書いたという。

 佐藤監督は、妻に借りたという黄色いセーターを着用。「みんなで応援に来ようという選手は素晴らしい。本当に感動しています」と教え子たちの思いに感銘を受けた様子。「本来は星稜のみなさんがここに来て応援したはず。少しでもわれわれが力を(貸して)、選手や石川の方々にお届けできればと」と話していた。

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