『海賊軍団』近江、快進撃で遠征費枯渇 前田監督が“財宝寄付”の異例のお願い
8日に国立競技場で行われる第102回高校サッカー選手権決勝で青森山田(青森)と対戦する近江(滋賀)の前田高孝監督(38)が7日、前日取材に応じ、遠征費などの部の活動資金が限界を迎えている現状を明かし、クラウドファンディングでの募金協力を呼びかけた。
「Be Pirates(海賊になれ)」をスローガンに強豪を次々と倒して快進撃を続けてきた“海賊軍団”近江。だが、準決勝の勝利後にチーム関係者から「前田、金が尽きた…」と衝撃の事実を明かされたという。
大会が首都圏開催ということもあり、地方の学校は宿泊費やトレーニング施設確保での費用が必要となる。勝ち上がって滞在日数が増えるほど、その出費は大きくなっていく。
前田監督は取材対応冒頭から明るい口調ながら「ついにお金が尽きまして。クラウドファンディングしていますので」と情報拡散を求め、「ここまで来られると思っていませんでした!」冗談も交えて現状を説明した。
近江ではサッカー部の公式サイト上から寄付を募集中。近江高校と彦根のゆるキャラ「ひこにゃん」の初コラボ品も返礼品で準備されている。「みなさま(報道陣)の筆が、僕らの“財宝”になりますので」と前田監督。海賊軍団を率いる指揮官が、異例の“財宝募集”を呼びかけていた。