遠藤引退で思い出す“あの口調” いつだってひょうひょうヤットさん 出場機会なし06年W杯の話でも

 天皇杯を制して国内3冠達成=14年12月
 14年W杯ブラジル大会での遠藤
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 サッカーのJ1磐田は9日、日本代表として国際Aマッチ152試合出場の歴代最多記録を持つMF遠藤保仁(43)が2023年シーズン限りで現役を引退すると発表した。26年間の現役生活に終止符を打った稀代の司令塔の素顔を元担当記者が紹介する。

  ◇  ◇

 日本代表活動中の取材が主だったが、いつだってひょうひょうとした口調の裏側に、日の丸戦士としての誇りを胸に世界と闘っていた印象が強く心に残っている。

 自身初のW杯だった06年ドイツ大会では、フィールドプレーヤーとして唯一出番がなかった。長きにわたって代表活動への思いを持ち続けるのは、当時の悔しさからか-。そんな安直な質問にはいつも「それはそれですけど、代表チームにはいつだって入りたいですからね」と“あの口調”で答えていた。

 チーム内で海外組が隆盛してきた後も、さまざまな場面で日本代表を支えてきた。優勝した11年アジア杯では、大会MVPとなった本田圭佑に「俺の個人的MVPはヤットさん」と言わしめるほど、中盤の底からチームをオーガナイズした。

 国際Aマッチ152試合出場は紛れもなく日本サッカーの金字塔。今後は、ヤットさんのキャリアを超えるような後継者を育ててほしい。(デイリースポーツ2008~20年サッカー担当・松落大樹)

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